甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症

 

甲状腺機能低下症の病気

  バセドウ病のような甲状腺機能亢進症とは逆に、
 甲状腺機能低下症の病気にはどのようなものがあるのか?

 調べてみたことを記しておこうと思います。   

 


橋本病

甲状腺機能低下症の代表的な病気。

1912年、日本の橋本策博士という方が論文で発表したことから
橋本病と呼ばれるのだそうです。

日本の医学博士もすごい人がいるのですね。

橋本病は別名

「慢性甲状腺炎」

とも呼ばれ、
ふつう炎症はウィルスの感染などによっておこるようですが、
橋本病の場合、自己免疫疾患によって甲状腺に炎症がおこるのだそうです。

要するにバセドウ病と同じように、
自己抗体が出来て自分の甲状腺を攻撃してしまうのです。

 

しかし、バセドウ病の場合は、
TSH受容体に対する自己抗体(TRAb、TSAb)が出来て、
これを攻撃し刺激することによって
甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうのに対して、

橋本病の場合は、
甲状腺ペルオキシターゼという
酵素に対する抗体(TPOAb)や

甲状腺サイログロブリンという
蛋白に対する抗体(TGAb)を作ってしまい、

これにより炎症を起こし、かたく腫れた甲状腺は、
だんだん甲状腺ホルモンを作ることが出来なくなってしまうため
機能低下症になってしまうようです。

 

また、バセドウ病と同じように
TSH受容体に対する自己抗体(TRAb)も作られることがあるようですが、

面白いことにバセドウ病の自己抗体(TRAb)は、
TSH受容体を刺激して過剰にホルモンを作るのに対して、

橋本病で作られる自己抗体(TRAb)は、
TSH受容体の働きを妨げて、
ホルモンを作らないようにする働きがあるのだそうです。

 
 

メ  モ

・バセドウ病の自己抗体(TRAb) = 刺激型のTSH受容体抗体
・橋本病の自己抗体(TRAb)   = 阻害型のTSH受容体抗体

 
 

 

このような違いから、同じ自己免疫疾患でも、
バセドウ病は甲状腺機能亢進症となり、
橋本病は甲状腺機能低下症
となるのだそうです。

 

橋本病は初期のうちは
甲状腺の炎症による首の腫れだけなのだそうですが、
炎症が進んでいった場合に
甲状腺機能低下症となるのだそうです。

なので、機能が低下していない段階も橋本病なので、
なかなか病気に気づかない人も多いようです。

甲状腺機能が低下してくると、
バセドウ病の症状とは逆で、
新陳代謝が低下する症状があらわれます。

 

 ・寒がりになり身体が冷える
  ・肌がカサカサになる
  ・便秘をする
  ・無気力になる
  ・眠たがり
  ・物忘れが激しくなる
  ・心臓の動きが遅くなる
  ・身体がむくんでくる(粘液水腫というそうです)
  ・太りやすい
  ・声がしわがれる
  ・月経不順

 

首の腫れは、バセドウ病のように

びまん性(甲状腺が全体的に腫れる)

なのだそうですが、
バセドウ病の腫れはやわらかいのに対して、
橋本病の腫れはかたいのが特徴だそうです。

一般的に腫れはあまり大きくないようです。

 

甲状腺機能が低下してきた場合、血液検査では、
FT3、FT4が基準値を下回り、
TSHが基準値をはるかに越え、

TGAb(抗サイログロブリン抗体)、
TPOAb(抗ペルオキシターゼ抗体)の抗体
のうちどちらか一つでも
陽性になるのが橋本病の特徴のようです。

 

治療法は、甲状腺機能が低下した場合に、
甲状腺ホルモン錠剤(チラジン4)を投与するのが唯一の方法のようですが、
状態に応じて量を調整してゆく必要があるようなので、
橋本病に精通したお医者さんを選ばなければならないと思います。

 

バセドウ病は女性に多い病気なのですが、
橋本病は、バセドウ病よりももっと女性の割合が多いのだそうです。

甲状腺の病気は女性に多いのが一般的のようですね。
どうしてなんですかねぇ?

 

 

 

原発性甲状腺機能低下症

 甲状腺に病変があって、甲状腺機能低下症になるのを

「原発性甲状腺機能低下症」

というのだそうです。

その中で一番多いのが
橋本病が原因になる場合のようです。

その他では、
バセドウ病の手術後や
アイソトープ治療の後に
甲状腺機能低下症になってしまう場合、

また、甲状腺腫や甲状腺がんを切除した手術後に
甲状腺機能低下症になってしまう場合などです。

 

治療法は、甲状腺ホルモンを投薬によって補充してゆくのだそうです。


 

続発性甲状腺機能低下症

 脳の下垂体に異常があって、
甲状腺ホルモン(TSH)の分泌が減ってしまい
甲状腺機能が低下してしまう場合を

「続発性甲状腺機能低下症」

あるいは、

「下垂体性甲状腺機能低下症」

あるいは、

「二次性甲状腺機能低下症」

などというのだそうです。

女性が出産時に大出血した場合に、
下垂体の細胞が死滅してしまい、
TSHの分泌がなくなって甲状腺ホルモンが
作られず甲状腺機能低下症になる場合があるそうです。

これを

シーハン症候群

といって、
続発性甲状腺機能低下症の代表的な病気なのだそうです。

 

TSHの測定によって
原発性甲状腺機能低下症と区別をつけるのだそうです。

 

治療は、やはり投薬によって
甲状腺ホルモンを補充するのだそうですが、
その前に、
副腎皮質ホルモンを投与する必要があるのだそうです。

 

 

クレチン症

 生まれつき甲状腺に異常があり、
甲状腺ホルモンが作られない、
あるいは少ない病気なのだそうです。

生後、マススクリーニング(新生児採血)によって発見されるのだそうですが、
放っておくと大変なことになるのだそうです。

一生涯にわたって甲状腺ホルモンを投与してゆかなければならないようですが、
深刻な病気のようで、簡単に説明がつくようなものではありません。

 


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